人口約50万人の市川市は千葉県の左端、東京都江戸川区に接しています。市川市民の約半数は都内へ通勤・通学しており、「千葉都民」とも呼ばれています。 生粋の都民からすると、江戸川区以東はすべて千葉という説もありますが...
私は、20年以上前、米国駐在から帰任した一年間だけ、下総中山に住んだことがあります。 交通の便が良いところですが、朝の通勤ラッシュには辟易しました。また週末、中山競馬場の近くでもあり、交通渋滞が酷かった記憶があります。
戦後に市川市が誕生したそうですが、当初案では「江東市」、「東葛市」、「下総市」、「北総市」、「総府市」の5候補であったものが、経緯不明で「市川市」になったそうです。 市川市の北側にある国府台という台地は、戦国時代に小田原の北条氏と、安房の里見氏が、何度か決戦を行った場所だそうです。里見氏は最大で今の千葉県全体を支配していたわけですが、この戦いに敗れ衰退していったようです。
市川市のホームページは見易く、事業者支援策もわかりやすく纏まっています。その一部をご紹介します。
法人・個人事業主向け補助金
経営力強化支援補助金
経営力強化支援補助金は、事業再構築、生産性向上、デジタル化、事業承継等に向けた事業計画の策定等にあたって、市内中小企業等が専門家の支援を受ける際にかかる相談料などの費用を補助するもの。
事業再構築補助金、ものづくり補助金、IT導入補助金 、小規模事業者持続化補助金、経営力向上計画の策定等の事業計画が対象で、①事業計画の策定等に要する相談料などは、上限額10万円、補助率2/3で、実際に申請に至らなくても対象、②上記の事業計画で、対象の補助金に申請する場合は、上限額15万円、補助率2/3。 ①と②を両方ではなく、①または②です。
専門家とは、税理士、中小企業診断士、認定経営革新等支援機関、認定経営革新等支援機関に準ずる者と判断することができる者。 因みに当職は、中小企業診断士兼認定経営革新等支援機関で、補助申請内容や事業者さんの状況によりますが、当職の事業計画作成と申請支援のお見積は、凡そ10万円から30万円の範囲なので、申請者にとっては費用がかなり軽減できます。
申請期間は、令和5年6月1日から令和6年2月29日まで、事業実施後の「実績報告」・「交付請求」は令和6年3月29日まで。
このタイプの補助金は、一昨年佐倉市から始まり、船橋市も行っていると理解しています。千葉県以外では聞いたことがありません。 当職のような士業に相談して事業計画作成の支援を受けるには良い施策だと思いますが、あまり問い合わせが無いのが不思議です。
事業者電気・ガス料金高騰対策支援金
電気料金及びガス料金の高騰の影響を受けた市内事業者の負担増を軽減するため、電気・ガス料金の使用量に応じて、料金の上昇分に相当する金額を支援するもの。
給付額は、令和4年9月分から令和5年3月分までの電気料金及びガス料金の合計額に対し下記金額です。
・21万円以上35万円未満: 5万2500円
・35万円以上70万円未満: 8万7500円
・70万円以上105万円未満: 17万5000円
・105万円以上: 26万2500円
受付期間は、令和5年8月1日から令和5年11月30日までと短いです。 郵送またはオンラインです。
貨物運送事業者燃料費高騰対策支援金
原油価格・物価高騰の影響を受ける中小貨物自動車運送事業者に対し、燃料費の一部を支援するもの。
給付額は、
一般/特定貨物自動車(普通・小型(二輪以外)・大型特殊): 一台あたり2万6千円
貨物軽自動車(軽自動車・小型(二輪のみ)): 一台あたり6千円
ただし、1事業者当たりの上限額は200万円
申請期間は非常に短く、令和5年8月1日(火曜)から同年9月30日(土曜)まで、郵送またはオンラインで
市川市公共交通事業者原油価格高騰対策支援金
公共交通事業者を支援するため、臨時的な給付措置として公共交通事業者原油価格高騰対策支援金を給付するもの。
給付対象者は、バス事業者とタクシー事業者
給付額は、
バス事業者の場合、計算式は(営業キロ程×延べ運行本数×給付単価)-(運行車両の数×千葉県交付額)。 給付単価:大型 3.3円、中型・小型 2.7円、ハイエース 1.4円。千葉県交付額 1車両当たり 20,000円
タクシー事業者の場合、計算式は(対象車両の数×給付単価)-(対象車両の数×千葉県交付額)。 給付単価:LPガス 32,400円、ガソリン 58,800円。千葉県交付額 1車両当たり 10,000円
申請期間は8月31日までだったので終了しています。
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