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千葉県船橋市の補助金申請支援

船橋市事業再構築・設備投資促進補助金の案内

国(経済産業省)の経済施策として、融資ではないので、返済不要な各種補助金があり、全国で年間数十万者の中小企業が活用(苦労)されています。

 

具体的には事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金の三種類の補助金で、それぞれ年に3,4回公募されています。それぞれの補助金で共通することは、その目的・要件に合った事業者が、事業計画書を作成し、必要書類を添付して、電子申請(Jグランツ)する点です。 そして、事業計画の内容を審査され、採択されるかどうかは凡そ50%の確率です。

 

苦労する一つ目が、採択されるような事業計画書を作成できるかになります。A4で5ページから15ページ程度の事業計画書には、企業概要、経営戦略、課題と解決策、補助事業内容(市場、競合、取り組む内容、スケジュール、経費内容など)、そして補助業の効果などを分かりやすく纏めていくテクニックが必要になります。

 

他にも、補助金の苦労は、採択された後の交付申請、変更申請、補助事業終了後の報告、その後数年間のフォローアップと煩雑な手続きがいっぱい出てきますが、今回ご紹介する千葉県船橋市の「事業再構築・設備投資促進補助金」は、船橋市内の事業者が、これらの補助金申請に際して、外部の専門家へ支払う経費の1/2(上限25万円)を補助対象経費として船橋市が補助してくれるものです。 

 

補助対象経費

「事業再構築・設備投資促進補助金」という名称から、事業再構築や設備投資に関する経費の一部を補助されるのかと誤解を生みそうですね。 あくまでも、上記三種類の国の補助金を申請する際に、外部専門家へ事業計画書を作成を依頼する費用の一部です。 外部専門家とは、認定経営革新等支援機関、中小企業診断士、税理士、公認会計士のような、事業計画書作成のプロ、または助言のプロです。 事業者が自ら事業計画書を作成するのであれば、この船橋市の補助金は関係がありません。 

 

当職の場合、行政書士兼中小企業診断士であり、認定経営革新等支援機関にも登録しており、建設業、製造業、小売業、卸売業、各種サービス業、情報通信業と幅広い業種の事業者の事業計画書を年間数十件、お手伝いしてきた経験があります。 報酬料の基本は、狙う補助金額の10%を上限に、事業計画書の作成支援のみ、その他資料含めた書類作成、代理申請や、採択後のサポートまで、業務範囲もケースバイケースでお見積り(凡そ10万円から50万円の範囲)し、見積額の2割を着手金とし、残り8割は採択の成果報酬にしています。

 

事業計画書の作成といっても、どれくらいの時間・労力が掛かるかは事業者によってまちまちです。ネットでは、安易にテンプレートに必要事項を書き込めば良いような言葉が出てきますが、採択される確率は低いでしょう。 AIを使って、部分的に素晴らしい文章ができる場合もあるでしょうが、事業計画書全体として審査されます。 なぜ簡単に事業計画書ができないのかと考えると、経営戦略、マーケティング戦術、経営分析力、財務に関する理解力などを基礎知識として、個々の事業者の固有の経営資源や、経営状況・課題の中で、何度も話し合って考え抜き、それを分かりやすく文章化、図式化、グラフ化をする作業が必要になるからです。当職は、一番重要なことは、事業者本人が考え、納得し、たとえその補助金が採択されなくても、やり遂げる気概があるかだと考えています。(たまに、何でも良いから○○万円の補助金が取れるようにやってくれと、大雑把な依頼がありますが、ほとんどお断りしています。その事業者の性格にもよりますが、たとえ採択できても、補助金獲得までの長い道のりを完遂できそうにないと判断するからです)

 

一方、外部専門家に依頼しても、100%採択されるとは限らないので、なぜ専門家に頼むかと考えると、審査する審査員(中小企業診断士が多い)と同じレベルの知識や共通言語を使った方が採択され易いという程度しか思いつきません。外部専門家の知識・経験には個人的な差もあるでしょう。 しかし、共通して言えるのは、一緒になって現状分析を行い、場合によっては調査し、補助事業の中身を議論することによって、その事業者の頭の中で情報が整理されたり、覚悟を決め、モチベーションが上がることだと当職は考えます。

 

「船橋市事業再構築・設備投資促進補助金パンフレット」

問い合わせ先は船橋市役所の商工振興課で、以下の2ページのパンフレットが出ています。三種類の補助金の内容は、それぞれの公募要領を読み込まなければなりませんが、ページ数が多く、文字が多過ぎるので、これが結構厄介です。

補助金申請を何回も行っている専門家だと、前回や他の補助金との相違点、資料作成のポイントなどが比較的早く掴むことができるので、事業者へ公募要領の説明から始めることになります。

 

船橋市事業再構築・設備投資促進補助金パンフレット1

この「事業再構築・設備投資促進補助金」の注目点は、対象補助金の申請までが必要ですが、その申請が不採択であっても、専門家経費の1/2を補助してくれることです。

 

船橋市事業再構築・設備投資促進補助金パンフレット2

申請方法

オンラインが簡単ですね。 三種類の補助金の申請自体も今はJグランツの電子申請なので、船橋市への申請はより簡単でしょう。

一方、最近は電子申請ばかりなので、パソコンの扱いに慣れていない比較的高齢の方は大変です。書類をPDF化するだけで戸惑られる方がおられるので、ノートパソコンと小型の複合機を持参して、申請サポートをすることもしばしばです。

 

備考

当職が住んでいる千葉県佐倉市でも同様の補助金を一昨年、昨年と実施しておられたので、数件の佐倉市の事業者のサポートを行ったことがあります。佐倉市に限っているので、認知度が低かったのか、あまり利用する事業者は多くなかったと聞いています。 今回の船橋市の場合も、船橋市内の事業者のどれくらいがこの補助金を認知されるかがカギになると予想します。 TwitterやFacebookなどで拡散してみます。